サイディングにお勧めな塗料

外壁がサイディングの場合、避ける事ができないのが経年劣化です。早い場合は10年未満でサイディングの経年劣化が現れ、塗り替え工事が必要となります。平均でも15年ほどで多くのサイディングの塗り替えが行われます。その際、選ばなければいけないのが塗料です。一見、同じように見える外壁用塗料でも、様々な種類の塗料があり、その中から選び外壁塗料を行う必要があります。では、実際、どの塗料がサイディングには、お勧めなのでしょうか。

さまざまな塗料



・アクリル塗料
最も安いと言われている塗料がアクリル塗料です。カラーも豊富で外壁に合ったカラーを選びやすいメリットがあるものの、汚れやすく耐久性も6年ほどと非常に短くなっています。その為、いくら1回の費用を抑える事ができても、6年後には、また、外壁塗装の必要があり、結果的に費用がかさんでしまうと言った事にもなりかねません。
その為、基本的にサイディングの汚れなど気にしない人。また、数年後には、売却、取り壊しの予定があり、一時しのぎで十分だと言う人にお勧めの塗料となします。

・ウレタン塗料
アクリル塗料の次にお手頃価格だと言えるのがウレタン塗料です。しかし、このウレタン塗料もアクリル塗料と同じく費用を安く済ませる事ができるものの、耐久性は8年。また、汚れやすい塗料となる為、長期間の効果を期待する人には、あまり、お勧めできない塗料となります。

・シリコン塗料
シリコン塗料は、現在、最もサイディングの塗り替え工事に利用されている塗料となります。その理由としては、費用と耐久性のバランスが最適だと言う点になります。シリコン塗料の耐久性は14年。アクリル塗料やウレタン塗料に比べ倍の耐久性を誇ります。だからと言って、費用が倍になる事はなく、バランスが取れた塗料となっているのです。10年以上の耐久性を誇り、その上で、それほど高くはないシリコン塗料。その為、10年未満の耐久性で十分だと言う人の場合、損をしてしまう可能性があります。
また、20年は耐久性が欲しいと言う人にとっては、耐久性に不満が残ってしまう為、お勧めできない塗料となります。

・ラジカル塗料
今後、大きな期待が寄せられているのがラジカル塗料です。耐久性は16年とシリコン塗料よりも長く、コスパ的にも問題のない塗料となります。ただし、まだ、新しい塗料と言う事で、実際に16年後、どのようになっているかという保証はありません。その為、実際の耐久性に対し不安に思う場合は、あまり、お勧めできない塗料となります。

・フッ素塗料
費用が高くなってしまうものの、耐久性が18年と非常に長く人気なのがフッ素塗料です。非常にグレードの高い塗料となり、予算に余裕のある方が利用される傾向にあります。ただし、耐久性はシリコン塗料と比べ長くなっているものの、その他の性能としては、さほどシリコン塗料と変わらないと言うのが現状です。その為、多くの人が最終的にシリコン塗料を選ぶ傾向にあります。

・光触媒塗料
耐久性が20年と非常に長くなっている光触媒塗料。雨や風などで汚れを落とすセルフクリーニング効果があり、常に外壁をきれいに保つ事ができる塗料となります。その上、空気を綺麗にする効果があり、カビや藻の繁殖を防ぐ事も可能な塗料。その為、常に外壁をきれいな状態で保つ事が可能です。
塗料の中で最高級の光触媒塗料。ほぼ、メンテナンスフリーになる事を考えると長い目で見た場合、結果的にお得な外壁塗料かも知れません。
また、フッ素塗料と光触媒塗料で悩んだ場合は、光触媒塗料をお勧めする業者が多くなっています。それほど、光触媒塗料の方が高い効果を得る事ができると言えるのです。

・実際にオススメの塗料は?
サイディングの塗り替えにおいて、最適な塗料は、やはり、シリコン塗料と言えると思います。外壁塗装工事で見積もりを取った場合、多くの外壁塗装会社は、シリコン塗料で見積もりを出してくる事と思います。それほど、多くの人が利用しているという証にもなるのです。
ただし、同じシリコン塗料でも、メーカーによって価格の違いや細かな効果が異なっています。その為、一概にシリコン塗料だから良いと言う事ではなく、その上で、どのメーカーのものを選べば良いのか比較検討する必要があります。
と言う事から、複数社から外壁塗装の見積もりを取った場合、シリコン塗料と言う欄だけを注意するのではなく、どのメーカーのシリコン塗料が見積もりに明記されているのか確認する事も大切になります。使用する塗料の機能などについても詳しく説明してくれるような塗装のエキスパートに工事を依頼すると安心ですね。

・まとめ
以上がサイディングにお勧めな塗料についてとなります。一概にどの塗料が良いかと言う事ではなく、今後、自宅をどのように維持していきたいか?その事をまずは、考えた上で耐久性と予算を考慮し、塗料を選ぶ事をお勧めします。
その上で、もし、どの塗料にするか迷う事があった場合は、シリコン塗料を選べば基本的に間違いないと言えると思います。耐久性にも費用にもバランスが取れた塗料で満足する仕上がりになるかと思います。