サイディングの種類と特徴

「家を建てる」もしくは「リフォーム」検討中のみなさん!

部屋の間取りや、レイアウトなど色々と決めなければいけないことがたくさんあると思います。その中でも特に家のイメージを大きく決める外壁なんかは建材の種類もたくさんあって決めるのに迷ってしまう方も多いと思います。

そこで、今回は外壁のスタンダードである「サイディング」についてご紹介したいと思います! 全く知識がない人向けに噛み砕いて説明しますので、建材に詳しくなくても大丈夫です!この機会に、新たな住まいの外壁に是非検討してみてください。

金属系サイディングのお家

 

  • そもそもサイディングってなに?

DIYなど物作りが好きな人や本職の方ならもちろんサイディングと聞くと「あ〜外壁のことね!」という感じですぐ思い浮かぶと思います。サイディングとは一般的には、あらかじめサイズが決まっているパネル状になった建材のことを言います。サイディングには、形状やその模様のパターンが様々なものがあります。ですので、デザインにこだわりのある方にはうってつけの建材であると言えます。

 

  • サイディングの施工方法

先ほど書いた通り、サイディングはサイズがあらかじめ決められています。このサイディングを家の壁に貼っていくことで外壁が完成します。サイディングとサイディングのつなぎ目(継ぎ目)には合成のゴムや樹脂でつくられたシーリングという建材を使って貼り合わせます。これにより継ぎ目の部分の防水性や気密性を高めることができます。極端に言えば、糊ずけのような感じです。

 

  • サイディングの種類

一口にサイディングと言ってもそれには数多くの種類があります。その幾つかをご紹介します。

・窯業系

「サイディング=窯業サイディング」と思っている方も多いとぐらい一般的でもっともシェアの高いサイディングです。その原料ですが、セメント質材料、繊維質材料、混和剤、水。これらを基に混ぜ合わせたものを成型し、作られています。特徴としては、原料からもなんとなく想像がつくかもしれませんが、軽量です。セメント質が使われていることもあり、耐火性に優れています。

厚みも薄いものからかなり厚いものまでバリエーションがあり、厚さが増すほど価格も上がります。デザイン性もサイディングの中ではダントツで高くシンプルなものからタイル調のものまで幅広くあるため、自分の理想の外壁を見つけ安いと思います。以上のような理由から人気があり、サイディングの中でもっとも高いシェアを誇っているのだと思います。

 

・金属系サイディング

続いて、は先ほどとは違って金属を利用したサイディングをご紹介します。窯業系と比べると圧倒的にシャープに見えることから、スタイリッシュな外観にしたい人からは根強い人気があるサイディングです。材料ですが、もちろん金属です。アルミニウム、ステンレス鋼板、ガルバリウムといった金属板に断熱材を組み合わせて作られます。

特徴としてはとにかく軽いです。窯業系も他の建材に比べたら軽いですが金属系サイディングはその素材の特性から非常に軽量です。アルミニウムやステンレスは日常生活でも触れることがありますよね?例えば物干し竿なんかは普通の鉄製のものよりステンレス製の物の方が軽いことは実感いただいてると思います。それと同じ理屈です。軽量ということから、建物への負担が少なく、セメントではどうしても発生しやすいひび割れなども起こりにくいです。断熱性、防水性にも優れており、寒冷地でも使用することができます。デザインに関してはスタイリッシュでシャープな印象を受けるものが多いので、クラシックな外観にしたい場合は採用されることが多いです。

 

・木質系サイディング

その名の通り、天然の木材により作られたサイディングです。作るときは、天然の木材に表面に塗装を行う場合と無垢材のまま利用する場合があります。木材ということもあり、お住いの地域によっては防火のための処理をした木質系サイディングしか利用できない場合があるので、このサイディングを使用する場合は注意が必要です。

特徴としてはやはり、木材が醸し出す風合いです。これは、人工物には敵わない思います。性能面では木材の持つ特徴から断熱性の高さがあります。

デザイン塗装するのか塗装しない無垢材のまま利用するのかで見た目の印象が変わりますし、単純に張り合わせる時の向き(横張り・縦張り)をどうするかによっても印象が大きく変わってきます。

 

・樹脂系サイディング

このサイディングは塩化ビニル樹脂を原料としているため、サイディング同士の継ぎ目にシーリングの必要がありません。ただ、デザインが「ペタッ」としているのでただ外壁を貼ったというだけの印象を覚えるかもしれません。特徴といては、耐久性や耐塩害性、耐凍害性などに優れており木質系とくらべると軽量ですし、樹脂ということもあり劣化が起こりにくいです。。

以上が各サイディング毎の特徴です。色々とありますが、どれを選んでも一長一短あります。外壁にサイディングを利用する場合は、選べる幅があるということを理解して、ご予算に合わせて理想のサイディングを選んでください。