サイディングの種類と特徴

「家を建てる」もしくは「リフォーム」検討中のみなさん!

部屋の間取りや、レイアウトなど色々と決めなければいけないことがたくさんあると思います。その中でも特に家のイメージを大きく決める外壁なんかは建材の種類もたくさんあって決めるのに迷ってしまう方も多いと思います。

そこで、今回は外壁のスタンダードである「サイディング」についてご紹介したいと思います! 全く知識がない人向けに噛み砕いて説明しますので、建材に詳しくなくても大丈夫です!この機会に、新たな住まいの外壁に是非検討してみてください。

金属系サイディングのお家

 

  • そもそもサイディングってなに?

DIYなど物作りが好きな人や本職の方ならもちろんサイディングと聞くと「あ〜外壁のことね!」という感じですぐ思い浮かぶと思います。サイディングとは一般的には、あらかじめサイズが決まっているパネル状になった建材のことを言います。サイディングには、形状やその模様のパターンが様々なものがあります。ですので、デザインにこだわりのある方にはうってつけの建材であると言えます。

 

  • サイディングの施工方法

先ほど書いた通り、サイディングはサイズがあらかじめ決められています。このサイディングを家の壁に貼っていくことで外壁が完成します。サイディングとサイディングのつなぎ目(継ぎ目)には合成のゴムや樹脂でつくられたシーリングという建材を使って貼り合わせます。これにより継ぎ目の部分の防水性や気密性を高めることができます。極端に言えば、糊ずけのような感じです。

 

  • サイディングの種類

一口にサイディングと言ってもそれには数多くの種類があります。その幾つかをご紹介します。

・窯業系

「サイディング=窯業サイディング」と思っている方も多いとぐらい一般的でもっともシェアの高いサイディングです。その原料ですが、セメント質材料、繊維質材料、混和剤、水。これらを基に混ぜ合わせたものを成型し、作られています。特徴としては、原料からもなんとなく想像がつくかもしれませんが、軽量です。セメント質が使われていることもあり、耐火性に優れています。

厚みも薄いものからかなり厚いものまでバリエーションがあり、厚さが増すほど価格も上がります。デザイン性もサイディングの中ではダントツで高くシンプルなものからタイル調のものまで幅広くあるため、自分の理想の外壁を見つけ安いと思います。以上のような理由から人気があり、サイディングの中でもっとも高いシェアを誇っているのだと思います。

 

・金属系サイディング

続いて、は先ほどとは違って金属を利用したサイディングをご紹介します。窯業系と比べると圧倒的にシャープに見えることから、スタイリッシュな外観にしたい人からは根強い人気があるサイディングです。材料ですが、もちろん金属です。アルミニウム、ステンレス鋼板、ガルバリウムといった金属板に断熱材を組み合わせて作られます。

特徴としてはとにかく軽いです。窯業系も他の建材に比べたら軽いですが金属系サイディングはその素材の特性から非常に軽量です。アルミニウムやステンレスは日常生活でも触れることがありますよね?例えば物干し竿なんかは普通の鉄製のものよりステンレス製の物の方が軽いことは実感いただいてると思います。それと同じ理屈です。軽量ということから、建物への負担が少なく、セメントではどうしても発生しやすいひび割れなども起こりにくいです。断熱性、防水性にも優れており、寒冷地でも使用することができます。デザインに関してはスタイリッシュでシャープな印象を受けるものが多いので、クラシックな外観にしたい場合は採用されることが多いです。

 

・木質系サイディング

その名の通り、天然の木材により作られたサイディングです。作るときは、天然の木材に表面に塗装を行う場合と無垢材のまま利用する場合があります。木材ということもあり、お住いの地域によっては防火のための処理をした木質系サイディングしか利用できない場合があるので、このサイディングを使用する場合は注意が必要です。

特徴としてはやはり、木材が醸し出す風合いです。これは、人工物には敵わない思います。性能面では木材の持つ特徴から断熱性の高さがあります。

デザイン塗装するのか塗装しない無垢材のまま利用するのかで見た目の印象が変わりますし、単純に張り合わせる時の向き(横張り・縦張り)をどうするかによっても印象が大きく変わってきます。

 

・樹脂系サイディング

このサイディングは塩化ビニル樹脂を原料としているため、サイディング同士の継ぎ目にシーリングの必要がありません。ただ、デザインが「ペタッ」としているのでただ外壁を貼ったというだけの印象を覚えるかもしれません。特徴といては、耐久性や耐塩害性、耐凍害性などに優れており木質系とくらべると軽量ですし、樹脂ということもあり劣化が起こりにくいです。。

以上が各サイディング毎の特徴です。色々とありますが、どれを選んでも一長一短あります。外壁にサイディングを利用する場合は、選べる幅があるということを理解して、ご予算に合わせて理想のサイディングを選んでください。

サイディングにお勧めな塗料

外壁がサイディングの場合、避ける事ができないのが経年劣化です。早い場合は10年未満でサイディングの経年劣化が現れ、塗り替え工事が必要となります。平均でも15年ほどで多くのサイディングの塗り替えが行われます。その際、選ばなければいけないのが塗料です。一見、同じように見える外壁用塗料でも、様々な種類の塗料があり、その中から選び外壁塗料を行う必要があります。では、実際、どの塗料がサイディングには、お勧めなのでしょうか。

さまざまな塗料



・アクリル塗料
最も安いと言われている塗料がアクリル塗料です。カラーも豊富で外壁に合ったカラーを選びやすいメリットがあるものの、汚れやすく耐久性も6年ほどと非常に短くなっています。その為、いくら1回の費用を抑える事ができても、6年後には、また、外壁塗装の必要があり、結果的に費用がかさんでしまうと言った事にもなりかねません。
その為、基本的にサイディングの汚れなど気にしない人。また、数年後には、売却、取り壊しの予定があり、一時しのぎで十分だと言う人にお勧めの塗料となします。

・ウレタン塗料
アクリル塗料の次にお手頃価格だと言えるのがウレタン塗料です。しかし、このウレタン塗料もアクリル塗料と同じく費用を安く済ませる事ができるものの、耐久性は8年。また、汚れやすい塗料となる為、長期間の効果を期待する人には、あまり、お勧めできない塗料となります。

・シリコン塗料
シリコン塗料は、現在、最もサイディングの塗り替え工事に利用されている塗料となります。その理由としては、費用と耐久性のバランスが最適だと言う点になります。シリコン塗料の耐久性は14年。アクリル塗料やウレタン塗料に比べ倍の耐久性を誇ります。だからと言って、費用が倍になる事はなく、バランスが取れた塗料となっているのです。10年以上の耐久性を誇り、その上で、それほど高くはないシリコン塗料。その為、10年未満の耐久性で十分だと言う人の場合、損をしてしまう可能性があります。
また、20年は耐久性が欲しいと言う人にとっては、耐久性に不満が残ってしまう為、お勧めできない塗料となります。

・ラジカル塗料
今後、大きな期待が寄せられているのがラジカル塗料です。耐久性は16年とシリコン塗料よりも長く、コスパ的にも問題のない塗料となります。ただし、まだ、新しい塗料と言う事で、実際に16年後、どのようになっているかという保証はありません。その為、実際の耐久性に対し不安に思う場合は、あまり、お勧めできない塗料となります。

・フッ素塗料
費用が高くなってしまうものの、耐久性が18年と非常に長く人気なのがフッ素塗料です。非常にグレードの高い塗料となり、予算に余裕のある方が利用される傾向にあります。ただし、耐久性はシリコン塗料と比べ長くなっているものの、その他の性能としては、さほどシリコン塗料と変わらないと言うのが現状です。その為、多くの人が最終的にシリコン塗料を選ぶ傾向にあります。

・光触媒塗料
耐久性が20年と非常に長くなっている光触媒塗料。雨や風などで汚れを落とすセルフクリーニング効果があり、常に外壁をきれいに保つ事ができる塗料となります。その上、空気を綺麗にする効果があり、カビや藻の繁殖を防ぐ事も可能な塗料。その為、常に外壁をきれいな状態で保つ事が可能です。
塗料の中で最高級の光触媒塗料。ほぼ、メンテナンスフリーになる事を考えると長い目で見た場合、結果的にお得な外壁塗料かも知れません。
また、フッ素塗料と光触媒塗料で悩んだ場合は、光触媒塗料をお勧めする業者が多くなっています。それほど、光触媒塗料の方が高い効果を得る事ができると言えるのです。

・実際にオススメの塗料は?
サイディングの塗り替えにおいて、最適な塗料は、やはり、シリコン塗料と言えると思います。外壁塗装工事で見積もりを取った場合、多くの外壁塗装会社は、シリコン塗料で見積もりを出してくる事と思います。それほど、多くの人が利用しているという証にもなるのです。
ただし、同じシリコン塗料でも、メーカーによって価格の違いや細かな効果が異なっています。その為、一概にシリコン塗料だから良いと言う事ではなく、その上で、どのメーカーのものを選べば良いのか比較検討する必要があります。
と言う事から、複数社から外壁塗装の見積もりを取った場合、シリコン塗料と言う欄だけを注意するのではなく、どのメーカーのシリコン塗料が見積もりに明記されているのか確認する事も大切になります。

・まとめ
以上がサイディングにお勧めな塗料についてとなります。一概にどの塗料が良いかと言う事ではなく、今後、自宅をどのように維持していきたいか?その事をまずは、考えた上で耐久性と予算を考慮し、塗料を選ぶ事をお勧めします。
その上で、もし、どの塗料にするか迷う事があった場合は、シリコン塗料を選べば基本的に間違いないと言えると思います。耐久性にも費用にもバランスが取れた塗料で満足する仕上がりになるかと思います。

 

サイディングの特徴とメンテナンス方法

建築や建材に詳しい方でないと、外壁にどのような種類があるのかまでは分かりませんね。また、住宅を建てるときにも、全くのオーダーメイドでない限り、カタログの中から外壁の模様やカラーなどを選ぶ程度で、使用する建材の種類までは指定しないのが一般的です。
住宅メーカーで使用されているものに「サイディング」があり、多くの住宅で利用されている一般的な外壁建材の1つでもあります。
外壁は、屋根と同様に常に外気にさらされているため、築年数が増えるごとに劣化していきます。
そこで今回は、このサイディングという建材について、その特徴や耐用年数、メンテナンス時期とその方法など詳しくご説明していきます。
戸建ての住まい

◆サイディングの特徴と魅力
「サイディング」とは住宅の外壁建材の1つで、セメントと繊維を混ぜ合わせた大きな板状になっていることから「サイディングボード」とも呼ばれています。
外壁の施工方法には、「湿式(しっしき)方法」と「乾式(かんしき)方法」の2種類があり、漆喰などを使った塗り壁やタイル貼りの壁は湿式方法となり、サイディングは乾式方法となります。
塗り壁やタイル貼りでは、時間がかかるほか職人の技が重要なポイントとなります。一方、サイディングでは、あらかじめ工場で壁のサイズに合わせてカットするため、簡単かつスピーディーに貼り付けられ、施工に特別な技術は必要ありません。
サイディング同士をつなぐのはシーリング材を使います。シーリング材とは、合成樹脂や合成ゴムなどからできたペースト状の建築用接着剤のことで、これを使うことで気密性が高まるほか、密着性が高いため水漏れ予防にもなります。
サイディングの魅力としては、「施工時間が短時間」・「材料費・施工費用の安価」・「耐火性がある」・「汚れに強い」・「軽量」・「耐久性も高い」などがあります。
漆喰などの塗り壁は、自然な材料を使っているため安心に暮らすことができますが、サイディングよりも時間や施工費用がかかるほか、外壁として利用するとひび割れ(クラック)などを起こす場合があります。
ひび割れをそのままにしておくと、そこから雨水が侵入して木材を傷めることにつながります。そのため、頻繁にメンテナンスをしなくてはいけないのです。
しかし、サイディングはひび割れを起こすことはほとんどないので、住宅への悪影響も少ないです。

◆サイディングの種類
サイディングには、主に「窯業(ようぎょう)系サイディング」・「樹脂系サイディング」・「木質系サイディング」・「金属系サイディング」の4種類があり、それぞれ特徴や特質が違います。
ここで、この4つの種類の違いについて比較してみましょう。
比較する際には、それぞれの種類を9つの観点(①耐久性・②耐火性・③耐傷性・④断熱性・⑤防汚性・⑥防水性・⑦遮音性・⑧施工性・⑨色合い)に分けてランク付けします。(A:大変優れている、B:優れている、C:適している、D:適さない)
*窯業系サイディング
①耐久性:B、②耐火性:B、③耐傷性:B、④断熱性:B、⑤防汚性:A、⑥防水性:A、⑦遮音性:A、⑧施工性:B、⑨色合い:B
※窯業系は、セメント質と繊維質が主な原料に使われています。安定した耐久性を持っていることから、一般住宅の外壁資材として約7割のシェアを誇っています。
*樹脂系サイディング
①耐久性:A、②耐火性:C、③耐傷性:B、④断熱性:C、⑤防汚性:B、⑥防水性:A、⑦遮音性:C、⑧施工性:A、⑨色合い:A
※樹脂系は、天然木材に塗装を施し、表面を炭化処理したものです。耐久性は大変優れていますが、ほかのポイントにおいてやや性能が落ちます。
*木質系サイディング
①耐久性:B、②耐火性:C、③耐傷性:B、④断熱性:B、⑤防汚性:C、⑥防水性:B、⑦遮音性:B、⑧施工性:B、⑨色合い:B
※木質系は、塩化ビニル樹脂が原料に使われています。塩害にも強く冷害にも強いことから、北海道や東北地方でシェアが広がっています。弾力性があるため衝撃などに強いですが、耐火性にやや心配があります。
*金属系サイディング
①耐久性:A、②耐火性:C、③耐傷性:B、④断熱性:A、⑤防汚性:A、⑥防水性:A、⑦遮音性:B、⑧施工性:A、⑨色合い:B
※金属系は、スチール・アルミ・ステンレスの3タイプがあります。対候性・耐久性に大変優れています。

◆サイディングの耐用年数とメンテナンス時期
サイディングの中には、耐久性や耐候性に優れている種類もありますが、決して劣化しないわけではありません。
同じサイディングを使用した住宅でも、住んでいる地域や気候などによってその耐久年数は違ってきます。
一般的には、新築から約5年~7年経過した頃から、徐々に劣化が始まってくるといわれています。
特に、サイディング同士をつなぐシーリング材が劣化しはじめ、弾力性がなくなってひび割れなどが生じてきます。他にも、サイディングが反り返ってきたり、チョーキング(サイディングの表面加工が剥がれてチョークのような粉がつく)が起こることもあります。
そのため、サイディングの種類に関係なく「新築から7年~8年」経過したら、メンテナンスを行うようにしましょう。

◆サイディングのメンテナンス方法と費用
サイディングのメンテナンス方法としては、主に「シーリングメンテナンス」・「貼り替えメンテナンス」・「塗り替えメンテナンス」の3つの方法があり、劣化の状態に応じて方法が決まります。
ここで、3つのメンテナンス方法の違いと、費用相場をご紹介します。
*シーリングメンテナンス
サイディング自体には交換が必要となるほど劣化が見られないが、シーリング部分に劣化(シーリング材が痩せてきている・ひび割れている・破断しているなど)がある場合に、打ち替えをする方法です。
劣化した古いシーリング材を全て撤去し、新たにシーリング材を充填していきます。
メンテナンス費用は、延べ床面積や施工業者などによって多少の差がありますが、30坪の住宅で約20万円~45万円です。
*塗り替えメンテナンス
サイディングの表面には防水加工などが施されていますが、紫外線などのダメージを受け続けていると、徐々に加工が剥がれてきてむき出し状態になっていきます。
こうなると、雨が降った際にサイディングが水分を吸収してしまい、反り返りの原因を作り出します。(反り返りは、水分の吸収・乾燥を何度も繰り返すことで起こります)
特に、チョーキングや色褪せ、塗装の剥がれが目立つようになったら、塗り替えメンテナンスをおすすめします。
メンテナンス費用としては、延べ床面積30坪・シリコン塗料で70万円~150万円です。ちなみに、シリコン塗料の耐久年数は約7年~10年です。
*貼り替えメンテナンス
一度目のメンテナンスでは大丈夫であっても、二度目以降ではサイディング自体のメンテナンスも必要となってきます。特に、サイディングにひび割れ、浮き・反りなどの症状が出ている場合には、貼り替えメンテナンスを行います。
貼り替えでは、古くなったサイディングを全て取り外し、新しいサイディングに替えます。外壁全体に施すので、以前のものとは違う柄やカラーに変更することも可能で、自宅の印象をガラッと変えることもできます。
メンテナンス費用としては、延べ床面積36坪の住宅で200万円~となっています。

◆まとめ
サイディングの耐久性は、時代とともにアップしてきていますが、劣化しないわけではありません。
特に、サイディング自体が耐久性に優れていたとしても、それらをつなぐシーリングに劣化が出てくることもあります。
メンテナンスに限ったことではありませんが、私たちは何か症状が起こった後で対処を行う傾向にあります。これでは、遅すぎる場合もあるのです。
外壁は家を守る大切な部分であり、症状に気づいたときには他の部分にも悪影響が起こっていることも否定できません。
そのため、今トラブルが起こっていなくても、家を建ててから7年ほど経過したら定期的なメンテナンスを行っていくようにしましょう。

 

素人でも簡単に見つける事ができるサイディングの劣化症状

サイディングの場合、どうしても、定期的なメンテナンスが必要な外壁材となります。10年を目途に行うと良いと言われていますが、これはあくまでも目安の期間です。サイディングが置かれている状況によって異なる事から考えると最終的には、サイディングの劣化症状を自分で確認するしかありません。

と言われても、素人でサイディングの劣化症状など確認する事ができるのか?と思われるかも知れません。しかし、サイディングの劣化症状は意外と簡単に確認する事が可能です。その為、是非、一度、自分の目で劣化症状を確認して頂けたらと思います。では、実際、どのような点に注意し、サイディングの劣化症状を確認すれば良いのでしょうか。

サイディングの劣化

 

・コーキングの劣化

サイディングの場合、どうしても、壁に取り付ける際に継ぎ目ができてしまいます。その継ぎ目をコーキングによって埋めているのですが、このコーキングが劣化する事が多くなっています。劣化症状と言えば、ひび割れやコーキングの痩せ、また、コーキング自体、はがれてしまう場合もあります。このような症状が起きた場合、そこから外壁に水などが侵入する恐れが出てきてしまいます。その為、打ち増しや打ち換えが必要になります。

 

・チョーキング現象

チョーキング現象とは、サイディングを手で触り、触った手が白く汚れてしまう現象を指します。これは、サイディングの塗膜が薄くなっているサインです。このままでは、サイディング自体の機能を発揮させる事は出来ません。また、このような状態になったサイディングは、汚れが落ちにくくなり、藻やコケなどが壁に付着する可能性も高くなります。

チョーキング現象が確認できた場合、今すぐでなくとも、近々、外壁塗装が必要であると考えておく必要があります。

 

・クラック

サイディングにもクラックが入ります。クラックが入る原因としては、建物に振動がかかった場合や動きが生じた場合の圧力となります。小さな地震でも家には力が及んでいる事も考えられ、そう言った結果、クラックが入ってしまいます。

サイディングにクラックが入った場合、その場のみ修復する事も可能ですが、見栄えを考えると、結果的に全面塗り替えが必要になる場合が多くなります。ただし、この程度の修復で大丈夫なのは、ヘアクラックと言われる細くて小さなクラックのみです。中には、構造的に問題のあるクラックが起こっている場合もあり、その場合は、専門家に確認してもらう必要があります。

 

・色あせ

毎日見ていると変化に気付きにくいのがサイディングの色あせです。経年劣化や紫外線の影響などによって起こる色あせは、どうしても、避ける事はできません。色あせぐらい、見栄えが変わるだけだと思って放置してしまうと、サイディングのひび割れや剥がれの原因にもなってしまいます。その為、色あせを軽く考えることなく、外壁塗装など必要に応じた対処が必要になります。

 

・汚れ

汚れも色あせと同じく、経年劣化や紫外線の影響などによって起こります。この場合も、見栄えが悪くなるだけだと思い、軽視してしまいがちですが、それは大きな間違いです。汚れが生じているサイディングと言うのは、サイディングの力が低下している証です。その為、建物の劣化を早める可能性がある為、出来るだけ早く対処する事が必要になります。

 

・サイディングの反り

サイディングの場合、一枚一枚は小さな外壁です。その一枚一枚をはり合わせて外壁にしています。その為、かなには、その一枚が反ってしまい浮き上がってしまう場合があります。それは、下から覗き込む形でサイディングを確認する事で、素人でも簡単に見つける事が可能です。もし、一枚でも、そのような反ったサイディングを見つけた場合は、早めに業者に相談する事が大切になります。そうすることで、その一枚のみの対処でサイディングを修復する事が可能になります。

反対に放置してしまった場合、サイディングを全面的に張り替えるといった大掛かりな外壁工事が必要になる場合もあります。

 

・まとめ

以上がサイディングの主な劣化症状となります。段階的に言えば、チョーキング現象やコーキングの劣化から始まる事が多く、そのような現象が見受けられた場合は、そろそろ、外壁塗装の時期だと考えた方がいいかと思います。反対にこのような症状が全く見受けられないにも関わらず、外壁塗装のセールスマンにむやみに外壁塗装を勧められた場合は、少し考えた方が良いかと思われます。

確かに外壁塗装の場合、早ければ早いほど家には良いと言われています。しかし、100万円ほど必要になってくる事を考えると、そう簡単に行う事もできないと思います。その為、セールスマンに言葉を鵜呑みにすることがないようにまずは、自分でもサイディングの劣化症状を常に確認しておく事をお勧めします。

そうする事で、いざという時、困ることなく適切なサイディングの外壁塗装や張り替え工事を行う事ができると思います。

モルタル外壁とサイディング外壁の違い

家の見た目を飾るビジュアルパーツとして、また雨風や塩害などから家を護る外壁。その素材として近年流行となっているのが、乾式工法で使われる外壁材・サイディングです。

モルタルなどを塗り込めて乾燥させる湿式工法は、通気性と吸湿性に優れた壁を作るための伝統的な工法でした。しかし、作業中の天候や職人の技量によって仕上がりにムラが生じやすく、乾燥のための時間がかかるといった難点もあります。

モルタル外壁

 

これに対し、工場生産された板状のボードを釘や金具で外壁下地に取り付けるのが、乾式工法で用いられるサイディングです。サイディングボードの外壁は湿式工法よりも耐候性に優れ、工場生産のため品質が安定しやすいのが特徴です。天候に左右されず、工期や費用が少なくて済むことから、今では外壁の約7割で使われている流行の工法です。

 

【サイディングの種類】
サイディングで用いられる板状の材質には、次のようなものがあります。

<窯業(ようぎょう)系>
セメントと繊維質を混ぜて作られたもので、耐震性と耐火性に優れます。レンガ調やタイル調などのデザインがあり、おしゃれな外観を楽しめる安価な素材です。

<金属系>
ガルバリウム鋼板を代表に、他にもステンレスやアルミニウムなどの非鉄金属で作られる、防水性や耐天候性が高い軽量素材です。表面のキズ・サビによる劣化が目立ちやすく、天井部分に用いると雨音などが響きやすくなってしまいます。

<木質系>
天然木材を活かした、暖かみのある自然派素材です。デザイン性と断熱性に優れる一方で、木材のため火に弱く、水を含んだまま放置すると腐食しやすいのが難点です。消防法により、都市部の密集地などでは使用できない場合もあります。

<樹脂系>
塩化ビニールで成形されたプラスチックの素材。耐天候性が高く塩害や凍害にも強いのが特徴で、アメリカでは主流となっている外壁材です。ただし日本では普及率が低く、施工可能な業者が少ないレア素材でもあります。

 

【材質によるデザインの違いが楽しめる】

サイディングボードの外観は、材質や加工によって様々なパターンのものが用意されています。窯業系サイディングは石造り風の外観が特徴で、ヨーロッパを意識したデザインやレトロ調の仕上げなどが可能です。素材そのものの重量もさることながら、見た目にも重みを感じるような存在感あふれるデザインが醍醐味と言えるでしょう。

モダンな建物にしたいなら、金属系サイディングが適しています。
メタリックな外観で落ち着きのある風合いを出せる素材であり、かつては倉庫や工場など工業系の大型建築物に使われてきた外壁材です。しかし近年では加工技術の発達によるデザイン性や、素材そのものの性質などの評価が高まっており、一般住宅においてもシェアを伸ばしつつあります。

木質系サイディングの外観は、他とは明らかに一線を画す性質のものです。ログハウスや山小屋のようなナチュラルテイストをふんだんに取り入れ、自然に回帰するかのような安心感を生み出す非常に優れた素材と言えるでしょう。

最近は耐火性能を高めた木質系ボードも出回っているため、都市部でも見かけることが多くなっています。また、素材の木目を活かすため二つと同じデザインのものがなく、オリジナリティーに富んだ外観を得られるのも大きなポイントです。

国内ではまだあまり見かけない樹脂系サイディングですが、元々はアメリカで開発・製造が始まった外壁材で、プラスチックの特徴を活かしたデザインの多様性が楽しめます。素材となる塩ビ(塩化ビニール)樹脂は、おもに水道関係の機材や部品などに利用されているごく一般的なもので、着色パターンによって様々なカラーバリエーションを実現可能な素材です。その耐水性・耐天候性の高さから、日本でも寒冷地をメインに需要が広がりつつあるので、実物のサンプルを見たいなら北海道などがおすすめのスポットになるでしょう。

 

【サイディング外壁のメンテナンス】

どんな家でも、長く快適に住み続けるためにはメンテナンスが欠かせません。

サイディング外壁の主な劣化は、まず継ぎ目部分のシーリング材から始まります。

サイディングボードのサイズは、一般的なもので455×3030mmといった細長のものなので、板の継ぎ目を埋めるための防水シーリングが必要になります。このシーリング材の耐用年数は7年前後とされており、これが剥がれるなど劣化を起こすことで、隙間からの浸水が発生しやすくなるのです。また、表面保護のための塗装も年月により劣化するので注意が必要です。おもに木質系以外のサイディングは、工場生産時にコーティングが施された状態で出荷されます。これが使用年数によって剥がれることで表面の保護力を失い、サイディング素地そのものへのダメージに繋がるのです。

外壁を手で触って白い粉が付着するようなら、それはコーティングが寿命を迎えたサインなので、再塗装のケアを考える時期と言えるでしょう。ボードの反りや変形といった形状劣化も、長い年月を経たサイディングにはつきもののトラブルです。

素材の違いによるメンテナンス性への影響も、併せて考慮しなければなりません。窯業系・木質系は水を吸いやすく、防水加工の有無により湿気の度合いが大きく変わってくるのがデメリットです。

水気を長く含んだまま放置するとカビや腐食の原因になります。金属系は熱を吸収しやすいため、高温状態が長く続くと耐久性に影響し、キズ付きやすくなったり色褪せたりなどの劣化が目立つようになります。金属の性質上、サビ対策が必須となるのは言うまでもありません。

樹脂系は品質劣化にもっとも強いと言われていますが、豊富なカラーバリエーションと引き換えにデザインパターンの少なさが泣き所です。そのため他のサイディング材と比較して、耐久メンテナンスのコストや手間は少ない半面、見た目のマンネリ感を持ちやすい素材です。

塗装による色変えや外壁リフォームなど、耐久性よりもデザイン性の観点からメンテナンスが必要となるかも知れません。